シルクといえば「フォーマル」や「和装」特別な日やハレの場で身に纏う、
あるいは機能性から肌着や靴下などのインナーに用いられるもの。
そんな固定されたイメージが、今も多くの方に残っているのではないでしょうか。
私は、その常識を変えたいと考えています。
シルクは本来、肌にやさしく、軽やかで、季節を問わず心地よく身につけられる素材です。
だからこそ、もっと日常に取り入れてほしい。
旅行や友人とのランチ、そして肌寒さを感じたときに家の中で羽織る──そんな自然なシーンでこそ、シルクの魅力が生きると信じています。
そのために、私はカラフルな色彩と遊び心を大切にしながら、手編みという唯一無二の表現でアウターをつくり続けています。
一目一目を担うのは、長い時間をかけて技術を磨いたニッター(技術者)たち。
彼女たちの手仕事は、単なる趣味や手芸の延長ではなく、緻密で高度な「工芸」と呼ぶべきものです。
私のデザインとニッターたちの技術が響き合うことで、シルクは日常に息づく新しい姿となり、
上質な輝きをまとって、さりげなくあなたを包み込みますように…